夕焼け小道/
ひだかたけし
小道が夕焼けに伸びている
憂鬱を投げ遣りに受け止めながら
わたしは小道を歩いている
身体中の関節が軋む今日、
思いがけない怨念重なり
鉛の思い重いこの肉が
魂に食い込むように震えている
夕陽が小道に伸びている
憂鬱を投げ遣りに受け止めながら
わたしは夕焼けを歩いている
一日が終わりを告げる頃、
わたしは何処までも歩いていく
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