魂の汚れなんて/こたきひろし
魂の汚れなんて気にしない
汚れた魂は
時間という洗剤が洗い落としてくれるけど
直ぐに汚れるし
また汚すから
気にしたって仕方ない
中原中也なんて詩人の
汚れちまった魂、だって洗剤で簡単に落とせた筈なのにさ
早死してしまったからな
中学生の頃は読んで
いたくカンドーさせられたよ
少年少女は
初心で純粋が看板だからな
やたらセンチメンタルになりたがるしさ
今は何にも感じないよ
年を取ると
色々干からびてくるからさ
干からびちまった魂って
訳さ
詩にならないか
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