メッセージ・イン・ア・ボトル/道草次郎
蒸留され
比喩により穢されました
あなたはきっともう何もかも知っていて
それなのにまだ留まっているのですか
そう言ってしまうのは残酷ですか
この隔絶されたモナド同士は一体
どこでどうして近接の状態にあるのでしょう
神のみぞ
いや神すらも失念した空無のいきさつでしょうか
これら一切は
歌がうたわれる時のことだけをぼくは考えましょう
ぼくはぼくの空から降った雨に打たれます
大型犬が身を震わせて
しわぶきのような水滴を四散させるように
ぼくはぼくの水という詩を
あなたに送りたいだけなのです
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