若気の至りとは言わない/こたきひろし
仕事終わって家に帰れたら
明日の仕事に差し支えないつもりで呑み始めたが
つい酒の量が度を超えた
それでも呑みたりなくて
呑み続けたら
酒が切れた
切れたら繋ぐしかない
ビールでも焼酎でも何でもかまわないから、アルコールが入ったもの買って来てくれ
と嫁さんに頼んだら
今夜はこれでお終いにしたら
と嫁さんが止めたから
いいから買って来い お前は俺の言う事聞けないのか 誰のお陰で暮らしていられると思っているんだ!
普段は大人しいのに酒の勢いで怒鳴ってしまった
そしたらすやすや眠ってた筈の まだ一歳の娘が目をさまし火がついたみたいに泣き出した
まったくう
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