一過/
秋葉竹
怒りより大きな声で否定され
なすすべもなく下を向く
地面に穴がひらくのを
夢みるように待っている
罪が同じだと歓びも同じなのかな
酔っ払ってもひとり月見上げ
翼の折れたカラスは泣いて
故郷の灯りをただ夢にみる
生きることが大嫌いだけど
そんなこと恥ずかしくて大きな声で叫べない
わたしはわたしが嫌いなのかなぁ
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