歌/道草次郎
 

君が好きなものをぼくは知らない
君が命を懸けてまで愛する外国の歌をぼくは知らない
ぼくはその歌を聴いたことがないしこれからもたぶん聴かない
理由なんてとくにないよ
人生ってそういうものだから
でも君の耳とぼくの耳にはおんなじ歌のメロディが流れてるのさ
それはたしかなんだ
それがどんな歌かってことは重要じゃない
その歌が流れているってことが大事なんだよ
だって
真実ってそういうものだろう

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