送る日々/水宮うみ
きみの影で星がしずかに暮らしてる ときどきそっと光ってみせる
ないということには無という名があって あるものみたいに名前を呼べた
「覚えてる? 降水確率0%の日に0粒の雨が降ったこと」
言えなかった言葉を集めその上で眠る 葉っぱのあったかい色
剥製のねむる街には夜がある あの子のやさしい夢をみている
聴くたびに形や色が変わっていく 音楽たちのやわらかな声
新刊の漫画を買うときの顔が漫画みたいにパーッと明るい
もしきみから電話が来たら、史上最強の「もしもし」が言えると思う
きみのチョキがぼ
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