詩と音楽と酒/
ただのみきや
たちよ
迎合するな旧勢力として若者を攻撃せよ
*かまやつひろし「我が良き友よ」の歌詞の一節
黒の鎌鼬
タイトな黒のセーターとパンツ
黒い髪で車から降りて来て
緊張はないが隙もなく
しなやかだけれど靴音は尖り
素顔を見せるための微かな化粧
愛想や愛嬌とは真逆
切れ長一重のまるで無関心な一瞥で
どこをどう斬られたか
印象ばかり繰り返されて
挙句は言葉にしてしまう
《2020年10月3日》
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