9月30日雑記/道草次郎
大渦。天には宝石をばらまいたような銀河。そういうところに、人間は立っているのだ。
話はまったく変わるが、前の仕事では金属メッキを頻繁に扱ったのでそれはもう手荒れが尋常でないほど酷かった。辞めてから手はみるみる回復した。あの頃は何をするにも手が痛くて、精神が手に集中していた。難しい事なんて一つも考えられなかった気がする。人間なんてものは、それだけのものだ。一つでも痛いところや気になるところがあると、忽ちだめになる。今こうして少なくとも痛みや際立った体調不良に悩まされることなく生活できていることには、感謝しなければと思う。何か苦痛を強いられないと人はついつい今のこの状況が当たり前だと思って考え
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