秘数/
鏡文字
肋骨にカタツムリを飼っていた女が死んだ後
螺旋を放物線に変換する男が現れて
星を数えるのは
真夜の電柱の傍だ
男が拾い損ねたものがいくつか
弱い月光に
点滅している
辺り一面
生臭いようなにおいでいっぱいだ
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