ハンカチ/
佐白光
校門からのびる桜並木
卒業の日
思わず呼び止められる
走り寄るその人は
輝いていました
眩しすぎて
走り去ろうかと足を踏み出した時
差し出されたリボンの付いた箱
涙で濡らした瞳
震える手から受け取ったハンカチは
涙も汗も拭い去ってくれました
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