石積み考 他/道草次郎
 
る頑固おやじみたいなもの
土星にとっての太陽は輪っかをくれたけれどもどこか遠い存在
天王星にとっての太陽は余りにか細いつながりのどこぞの親類ならば
海王星にとっての太陽はもはや永遠のネグレクター



「ふかふかの布団考」

それだけでもうふかふかの布団は心地よいです
落ち着いていて
それは眠るためのものとして使われます
朝の光がすこしだけカーテンの隙間から入り込んできても心は全く乱されることはありません
この暖かな布団さえあれば他に何も要らないとすら思われます
理想のふかふかの布団です
ふかふかなまま
ふかふかの文章のまま
たとえこの文章がそのふかふかさを表していないとしてもこのふかふかは実在します
このふかふかほどに文章の枠ぐみはふかふかでないということにしておきましょう
その方が布団も十分ふかふかとなれましょう
自分も布団とともにふかふかを
この世界の背中にしばらくもたせていたいとそう願います



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