コロナ小説/花形新次
 
登場人物が
全員テレワークで
やり取りする
新時代小説を連載します

『テレワーク殺人事件』

「もしもし、もしもし、もしもし」
「・・・・・・・」
何度も問い掛けたが、彼は無言だった。
「何故なんだ?どうして答えてくれない?」
私はモニターに向かって叫んだ。
「えーと、えーと、ごめんなさい、ミュートにしてた。」
「・・・んんっ、ああ、そうか、そうだったんだ!」
私は慌てたのをごまかすように出来るだけ明るくそう言った。
するとその時ヘッドセットから大きな爆発音が聞こえた。
「おい!今の音は何だ?何があったんだ!」
しかし、爆発音の後に聞こえたのは外国人男性の

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