負の遺産は/こたきひろし
 
拍手も喝采もない
イイネさえも貰えない

わたしと言うステージの上にも
その場その場のシーンに応じて
証明が明るくなったり暗くなったり
するんだよね

音楽に
盛り上げられたり
盛り下げられたりしてさ

そんなたとえはどうでもイイカ

何だか突き刺されたナイフを一度に引き抜かれた状況に似てないかな
血が噴き出しているのに
自分に何が起きているかわからなくて呆然としているのさ

なのに周囲が騒然としているみたいな


命には限界が有るんだよ
始まりがあってお終いが来るんだ

だけどさ
こうして毎日が無意味にくり返されると
何処までも途が断絶されないような
錯覚におちいるんだよな

錯覚におちいるんだよな


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