足音が聞こえないやつこそがいちばん長い距離を歩いている/ホロウ・シカエルボク
 
終わる
今日がそのすべてであればいい
こうして黙って始める日のすべてが
俺は今日数時間、青空のそばにあった
臓腑が沸き立つような温度の中で
すぐに忘れてしまう詩をいくつも思いついた
言葉なんか書き留めておく必要はない
それはいつか必要になった時に帰ってくる
本当にそれを話すべき時に
もし俺にそれを話す機会がなかったら
こんなものをここまで読んでくれた君に訪れるかもしれない
もしもそんなものが君のところにやってきたら
そう
食事をするようにゆっくりと黙って始めてくれればいい


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