ぎょうこう/あらい
華鏡の夢に縋りらくに姿を現し給え
錆び付いた扉を開かなくては
(闇が俯角て手探りするけれど)
円環括る廃石に色を透かし 明日は来るだろうか
滑稽にも覗き込む孔が俯角に犯している
足元に花が裂かれているから
拍動を隠す しゃなりなりときは、ああ、僕が来た道だったと
徘徊を繰り返すると痴れた。
誰も振り向かないように、隙だらけの背にそっと抱きついて
曲がりくねった途では思い出せないまま
とにかく君と待ちくたびれて あの駄菓子屋は未だ、
わらわらと迎えているだろうか
今日二匹目の番いと交尾している
今の今まで気づかなかった未来かもしれない、
ぼくはだれもいえやいない
塞がれた瞼で感じ取れるアカに遊ばれている
絞め殺してあげると潤うその瞳に滲ませながら
息を呑む瞬間を 雑に凍らせた
零の星界を 願い 唯、死んだ「今」
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