ぎょうこう/あらい
蝋が再び固まることはない
鬱ら虚ろの残骸。
今も烏は帰らない そよ風とあそぶ窓辺にはりついてくる
のみ下した感情を封じるように口付け、分け与えたところで
そのうち熱は冷めきって、魘されながら目覚めるだけで、
今日は今日とて変わりもしない 褥の華だ
底は値下げされたか、五分で幕が引かれた
裏地の削げたサンダルで地球を画く
僕は誰かの肩にぶつかって 謝るばかりの
(わがままかもしれない)
意識が明確に翔ける時に四肢の心を外し緩やかに深淵にゆけ
聲は魅えるだろうから 周りに集る傲りを梳いて魅せれば。
何故に染み付いた、かつての お気に入りで なぜ悪いのか
咎められないう
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)