9月1日 曇り時々晴れ/道草次郎
明るい気持ちは残っているから、まだゆらりと居られる。お天道様に手を合わせる。物事がスムーズに行くときの楽しいイメージと意味のある充実した朝焼けの思い出を信じていたいよ。みんな素晴らしい人たちだ。あるいはみんな、ぼく、と同一か。
ボルヘスの『エル・アレフ』には、全一なるものの神秘的な美しい描写はさることながら、作家自信が登場してこう呟く場面があり、何より何より印象的。(書が喪われた。細かい部分は記憶に蒙い、御容赦を)。
「ぼくだよ、ベアトリス」
ぼくは、大丈夫だ、たぶん。光の中でもやっていける。
あ、稜線に飛蝗跳ねたら午後三時!
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