9月1日 曇り時々晴れ/道草次郎
 
日は夢想の日と決めて、畳の匂いを嗅ぎながら風鈴の音に耳を預けて猫になったつもりで欠伸でもしていればいいんだ。あ、しかし、いまちょっと期外収縮。心房細動ということは季節の変わり目…それとたぶんアイスコーヒーの飲みすぎ。しばらく、30分は血の巡りの悪さに目は渇き喉はヒリヒリ、だる重いのが続きそうだ…まったく、うまくいかない。けれども今は差し当たりしなきゃならない勤めもないし、それがどれだけ有難いかしれない。一時期ぼくは心房細動を極度に恐れていた。特に厄介な仕事中にそれが起こるとQOLは格段に下がる。そんな時は決まって嫌な同僚がそばにいるもので、だから自分の身体を呪ったものさ。それがもたらす人生の破滅の
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