ルートビア/れつら
まちがえていて
まちがいをまっすぐにしようと
いつも大きな力が働く
たとえば今日の夕立のように
すべてを洗い流すほど
ゆっくりの雨
でも
ときどき雷が落ちて
眠っていたひとが
起きてしまったりしてかわいそう
彼はともだちのことを言っているのだ
そして その逆もありえる
不意に打たれて
二度と寝覚めない
そういう道に流れ込むことも
息子が眠ってから
飲もうと思っていたウイスキーを
排水口にながす
魚たちがよっぱらってしまうだろうか
それともわたくしの
甘くて重い想像力をわらうだろうか
ほんとうのことを教えて
と
おおきくなった息子が
あなぼこの途中でひっかかってる
よく見えないけど
きみの命が大切だよ
どうして
どうしようもなく
どうして
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