夏の終わりに咲いた薔薇/viraj
俗世の栄光は終わったんだ。
愛欲の戯れが待っている。
女を本当にあいし、女に本当にあいされたことのない男は不幸だろうな。
私はさびしくてさびしくてしょうがなかったんだ。
感傷に浸ってる暇などない。
私の精神ほど堅固なものがあろうか。
しっているということはなんと重荷なんだろう。
無意識でありたい。
砂場ではしゃぐ子供たちのように。
頭で語るな。
心から出てくる言葉で語れ。
語りながら変容するのだ。
秋のせつなさが、体中を官能で貫いた
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