歴史/梅昆布茶
すべてのものに歴史が有り
呼応しあって一編の詩を編む
すべてのひとに歴史と生命誌がありときには
愛情の経歴書を携えて空に放たれる
すべての空虚に名前はない
風や雲や雨のようにあかるい
すべての銀河に名前をつけるとしたら
それは地球のすべての言語を動員しても
足りないかもしれない
だから名前さえもなくても
あるがままに生成し消滅し
個々のレクイエムはいらない
沈黙の海底からうまれて
損益分岐点を無視しては姉にどやされて
いつしか生まれた時の自由になれるのかもしれない
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