メモ/はるな
 

書くことは思考を連れてくるから、たちどまってはいけないのだ。
季節や天気のせいにした動かない体を冷やして、信号を入力する。

花のことから書こうと思う。
ま夏の花びらたちのこと。さえた緑の枝葉のこと。力強くたちあがる香りのこと。
紅花、瑠璃玉あざみ、向日葵に竜胆、様ざまな蘭たち、クルクマ、アンスリウム。
送り火を終えて秋を呼ぶ千日紅、熟れた実を潰して笑う山ごぼう。
これむかし、プールサイドに成っていました。紅いのは取り合いで、背の高い子 声のおおきい子がみんなとっちゃうの。学年ごとに決められた色の水泳帽、紺色の水着、ざりざりしたコンクリートに温んだ水がかかって気持ちが悪かった。で
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