8月14日。未日記/道草次郎
 
ポッカの無限に有るとも思える洞窟のようなポケットからジャラっと取り出す。おや、鍾乳石もお持ちか…などとその偉丈夫と夢想のかけあいをするこの偏頗な脳髄。


AM11:04

カンナという花を知っておいでか。カンナは季語にも列せられる真紅の燃え滾る様な大花だ。わが町の市花として名高い…事もないが、とにもかくにも至る場所にこの花があるので夏はひじょーに暑苦しくて敵わない。無人の役所を後にして近くのコンビニエンスストアに涼を求めにゆこうと、も一度車を走らせていれば、嫌でもこのカンナの花が目にとまる。カンナは大体に於いて殆ど赤黒いと言っていい程の紅色を毅然と咲かす花であるが、
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