フラグメンツ カタログNo.61〜90/AB(なかほど)
トさん
すっかり色も
褪せてしまったのだから
67
別にそうやって作ってくれとは
言ってませんよ
ただ、世の中にはそういうものもあるという
68
ほら
夕焼けのカレットさん
まだここんとこにも隙間が
69
できれば
僕らひとり一人が 愛すべき誰かにとって
ニライ・カナイでありますように
70
僕らが生きる巡回水槽の中で
君と僕が生きる巡回水槽の中で
止まってしまったら終わりなので
71
彼女自身はそのrの発音で
僕がまいってしまうものと信じている
今日もバスルームから変わらない君の r
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不器用に
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