散らかった部屋/ADHD/桂
な時間が私は好きだ
だから私にはあなたが何故そんな薬を飲まないといけないかがわからない
夢中になると周りが目に入らなくなる
あなたの闘牛のような目が好きだ
赤いマントの代わりにバスタオルを投げつけて
「そろそろお風呂に入りなさい」
とあなたをいさめる私は闘牛士のようで
私はそんなあなたと過ごす情熱的な時間が好きだ
だけど私はアウトボクサーみたいに私と距離を取ろうとするあなたが嫌いだ
私がどれだけ踏み込んでも 後ろにステップバックするそんな卑怯者のあなたが嫌いだ
男なら足を止めて真っ白になるまで打ち合えと思う
「こんな病気を持つ僕はきっと君を幸せにできない」なん
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