まどさん/
道草次郎
たようには
感じられ
なかったけれど
幾夜となく
本棚の前で
あなたに
流れついた筏でした
あなたは
そんな筏に
乗ってくれる
ふつうの
やさしいかみさまでした
あなたの評は
風やたんぽぽのしごとです
あなたの
ひらがなのような
さみしさ
あれはあなたの抱えた宇宙でしたか
それとも
あれは
こどもたちにみせた
お楽しみ会の
すてきな
手品だったので
しょうか
どうか、教えてください
まど・みちおさん
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