眉毛惜しい/道草次郎
 
がないことに気付く

故に電話ができない

さて困ったなこのままじゃ餓死してしまう

腕組みしてそんなことをずっと考えていたら

どこからか「助けてー」と声がする

どこかで聞いたことがある声だと思ったらなんのことはない俺の声ではないか

ほほう、口のやつも困っているんだな

そしたらここはひとつ協力だ

口のやつが「助けてー」と叫ぶところまでいって、そこのところの配管をぶった切ってやるまでだ

口のやつは2階の女子トイレの右から2番目にひっかかっていた

「助けてー」

おうよ。えい!

さて口のやつ喜んで俺の方に飛び込んできた

それからはよ
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