sleep/海美
 
笑顔で僕を迎えてくれる君 靴を脱いで部屋に入る僕
今日は2人の記念の日だから冷蔵庫を開けてワインを取り出す
コルクを開けて 飲み物を注いで drug(くすり)を落として
液体が君の口に入る瞬間を狙って

君が眠ったその瞬間 僕はカバンからナイフを取り出し
尖ったその先 君の胸に押し当てるだろう
僕が笑ったその瞬間 君の瞳から涙がこぼれて
僕のこときっと 君はあの世で恨むんだろう

笑顔で僕を救ってくれた君 君を殺して部屋から出る僕
今日は2人の記念日だからナイフを刺して君を殺すんだ
コルクは開いて 飲み物はこぼれて drug(くすり)もこぼれて
液体が僕の口に入る瞬間が終わりだ

君が眠ったその隣りで 僕は自分からワインを飲み干し
drug(くすり)が入ってた 君の顔を見ながら息絶え
僕が笑ったその瞬間 君の息継ぎが次第に止まって
僕はあの世でも 君に会えることなどないんだ

そうして2人は永遠に誰にも分からぬまま
永遠の時を2人で眠り続けるんだろう Ah I sleep.
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