蕎麦殻の枕/
TAT
げすよオヤビン
冬も勤めて
基本的に金が無いから
クリスマスも正月もシフトまみれで
日付をまたいで働いて
「なんで今年も貴様と過ごさねばならんのか」と嘯いたり
故郷に帰る事に決めた戦友を送ったり
春から始まる新しい生活に恐れおののく大学生を脅かしたり
するのもまあまあ好きだ
雪が降り積もり
土とコンクリートの境目の地面の上
赤と黒に近いオレンジ色の
卑猥な果実が
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