レインダンスのまち/梅昆布茶
 

水たまりだらけのいちにちを
病院のベッドから眺めている

何冊めかの本をてにとり
2日めも暮れなずんでゆく

痙攣していたてあしが痛みから解放され
滞っていたからだの中の運河がながれて

点滴の歌が聞こえる夜には
ぼくの内臓のハミングが響く

一本の木あるいは一本の糸でも良いのだ
君にゆかりのあるものがあるとしたらそれは

コケティッシュな落雷と
尻尾のきれた蜥蜴

とても辛いみちを歩き続けたとして
それが自分の人生だったりもしたら

精神はいつか反逆するのかもしれない







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