君がいたから/ジム・プリマス
 
現実的になれば
絶望がまた
首をもたげてくるけど
時には
享楽に耽る自分を
許したり
時には
娯楽に興じて自分を
宥めたりしながら
ここまでやってきた
頼りないとか
いい加減だとか
陰口を叩かれるような
不始末を繰り返して
病気のせいだと
言い訳をして
無様な姿を
さらしてきたけど
それでも
何とか
生きてゆかなくてはならない
愛された記憶がなければ
ここまでたどりつけなかった
君がいたから何とかやれた
君の面影を抱いて
今日も僕は歩いてゆく
現実という
歩きにくい泥濘の中を


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