世界中のさよならの鐘をふたりで/ホロウ・シカエルボク
 

火葬して、埋葬して
そのままにしておけばきっといつか
ろくでもない思いのためにまた動き始めるかもしれないから

雨の日のにおいが窓のほうから流れてくる
世界は本当は洪水を待っている
呼吸のたびに始まりと終わりが
理のなかできちがいのように鬩ぎ合う
きっと、きっといつか
流れの果ての途方も無い海の上で
愚か者のわたしたちは
変わり果てた姿でもう一度出会うでしょう
知らないふりをしないでね

多分楽しみにしてるから

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