もの語るの虚と真実/アラガイs
 

みさめがふりつづけばつちはながされて
                 わたしがうまれた
由来から植物は埋もれ酵素も分解されて
              腐食の生きものたちがはみ出してくる
   始祖鳥は甲骨の碑をながめる古生代の         類型
ジュラ紀の攻防よ    
  くりかえされた絶滅に物語は終わらない   未明の化石物
                  わたしがねむり
起き上がろうとしているあなたのなかで新たな創造が始まる
いまにも倒れそうなわたしは       
             誰かに認めさせよう    死んだ 
  と告げる      見ることもない五月雨は続き
       ゆめにみる回廊        
              わたしに嘘の文字を吐かせるために


                     

戻る   Point(12)