狂気と才気の狭間/
アラガイs
利を捨てる。その力とは愚凡を通り越して崇める狂気の神だ。礼賛はできない。天才を有するが故に悪魔の囁きが一瞬の美意識に取って代わる。唯一無二の存在である我が身を自由という生贄に捧げてしまう躯。そこには思考という余裕を与える時間など存在しないのだ。離れていく光と逃げられない絶望の狭間。脳は停止する/生と死をみつめるトルソ。そして微かな希望の光も、暗黒の光でさえも見出すことはできないのだろう。
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