Fuck the Facts/ホロウ・シカエルボク
土の中に溺れた
午前三時の記憶は
白い朝に焼かれて
跡形もなくなる
海沿いの埃
引き潮にさらわれ
光の
届かないところに…
海獣のボーン
砂を撫ぜ
小さなアンサンブル
音のない鎮魂
ただ生存が
あちらこちらに
無造作に転がるだけなら
なんて暴力的な世界
動き始める街路は
遊びの過ぎる時計の仕掛みたいで
回り続けるか動かなくなるか
そのふたつしか選択肢がない
幾つかのブロックと
幾つかの通りだけで
住人たちは途方もない時を生きる
確信のほとんどは無知からくるものだ
通り過ぎる
鮮やかな影
目を伏せて
コンタクトは避けた
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