即興詩「独白」/アラガイs
‥‥とは
まるで忘れられた安置所のようではないか
、重い気圧の層に押しつぶされそうだ。
外はなまぬるい雨が降り続く、暗渠の下
服を脱ぎ捨て飛び出してやろうかと思う、ひとり、
、わたしは正常な人間なのだ。
家に籠もれば寂しさを意識することもない
言葉を思い描けば不自然な惰性も忘れてしまう、だから
独り、わたしは街へ出よう
行き場のない現実を意識すれば、夢が必ず後を追いかける
意識は決まって公園に脚を向かわせる
愉快な表情を浮かべる親子連れの姿
、恋人たちの深い会話の意味が、くすぶる神経の傷口を拡げては、
至って正常なのだ、と
それは美意識に惹かれ言葉を発してし
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