刻印/
ひだかたけし
折り重なっていく哀しみが
心の記憶の麻痺を誘う
夜な夜な闇の奥で呻いては
心の涙を溢れさせ
いったい、何があったのだろう?
実感は薄れ
過去の断片が浮かんで沈んで
時は個別的な死の集積
別れだけが絶対的な刻印
折り重なっていく哀しみが
心の記憶の麻痺を誘う
夜な夜な闇の奥で呻いては
心の涙を枯渇させ
もう何一つ思い出せない
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