踊ろう、マジな月の下で/ホロウ・シカエルボク
いけどね?
でも、きっと
いつかはそうなってしまうだろう
いつだってクタクタに疲れていて
欠伸だって何度も溢れてくるのに
どういうわけか眠りは訪れてくれない
そんな夜がもう何日も続いている
夢のない夜
ベッドは寝返りの練習場になる
そして
これまでを考える場所に
いつのまにか
思い出せないことがたくさんになるくらい歳をとった
生きてる感じじゃ
特別なにかが成長したとか
老けたとかいう感じはなく
相変わらずなにもかもが雲を掴むみたいで
ともすれば多少いらだちもするが
そうだな
どこかしらそんな毎日にも
楽しみを見つけるくせがついた気がする、いつからか
もしかしたらそれが
歳をとったということなのかもしれないな
安い舞台にマジになる気はない
ボウイはこう歌ってた
踊ろうぜ、踊るんだよ
マジな月の下で
明方に見た短い夢は
いつだって書き留めておきたい面白さに満ちている
その世界にはきっと
本当の意味で俺しか生きていないせいだ
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