二階の兄/墨晶
 
を貰うことにした 
?燭の?は暖かかった 
あたしは暫く声を出さず お兄さんの傍で泣いた 
泣きながらゆらゆら揺れる?を見ていたのだけれど 
はっと あたしは 理解してしまった 

 お兄さん? 

あたしは?を吹き消しお兄さんの部屋をふらふら出た 

 わかったわ お兄さん 

自分の部屋に入ると あたしは鞄を押し入れから出した 

そしてあたしは家を出てきたのだ 



  ? ? ?



すべて 本当に遠い昔の話になってしまったけれど 
まだあたしはお兄さんから貰った?燭を大事にずっと持っている 
時々?を点して 燃えあがるあたしが住んでいたあの家のことを思い出す 
お兄さん ありがとう 
あたしあれからずっと独りですけど 
ちゃんとやっています 


                    了
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