無性器人間/ふたなりくん/アラガイs
波のうねりが変わり、感染から感染へと有機物の個体も変わる。超派生的な若さ。裏返る戦士たち。突起物が無い。それはまた新たな生成への第一歩だとも言われる時代。
グレーに染まる艶やかな長髪は蛇行の帯びをくりかえし、周囲に光彩を放っている。これが生まれつきの天然ならばまさに天からの贈り物なのだ。
ふたなりくんが教室に入ってくると女の子たちが途端に騒ぎたてる。彼はたちまちアイドルになる。今日は体育の授業があるのでどちらに向かうのか。彼自身のことに興味はつきない。
専守防衛とか、攻撃的なサフラン。酸味の強い葡萄の香りを携えた彼の巨大な逸物は、今日も山脈のように膨らんでいる。嗚呼、このクラスの何人の女
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