ずっと不安で震えていた/
道草次郎
風が吹いてゆくだろう
これからもこの先も
子はおそらく誰のものでもなく陽の光をただ浴びている
子はやがて呪いそして赦すだろう
風が吹いてゆく
さらされた骨の上に
風は滞らない
何かの場所や時間に
結局行き詰まったわたしは
ぼんやりと一本の電話を待っている
わたしはたぶん宇宙に謝罪し
至ってつまらない手続きを全力で行うはずだ
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