海鳴り/羽衣なつの
{引用=
毎晩、おなじ夢をみていた。
わたしは、丘の上にいる。神さまといる。丘のふもとは男たちで埋め尽されている。男たちは、肉に飢えている。わたしの肉を、欲している。わたしはかれらをみながら、濡れている。
神さまは、美しい青年の姿をしている。何も着ていない。股間に、樫の木のような男根がふとぶとと屹立している。わたしはうっとりとそれをなぜ、頬ずりをし、けがらわしいことをかんがえている。
わたしは、神さまに懇願する。ああ、神さま、わたしはけがれた娘です、わたしはあなたを冒?したいのです、あなたの前で濡れている、このけがれたからだを辱めてほしいのです、けがれた娘にふさわ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(12)