目隠しの奇想曲/
ホロウ・シカエルボク
きっとあそこが気に入ったのだ
まるで草花や木々に止まるように
柔らかな布を選択して穏やかに振舞っている
ねえ、レコードに針を落としましょう
パガニーニなんて好きじゃなかったけれど
今夜はなんだかそれが似合うような気がするのです
性急なヴァイオリンの旋律に飛び込んで
もしかしたらいままでに見たこともない
そんな夢が見られたなら
明日の朝
いつもより会話が弾むに違いないじゃないですか
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