距離とマスクの時代/ハァモニィベル
世界中に生まれ、世界中に生きたという
か弱い幸せが、
いつも、その時は抱えきれない。
選んだ筈の 幸せに
飛び込んだ 神聖なカップルの
か弱いまぼろしみたいに
世界中に生まれ、世界中に今も生きる
抱えきれない痛み
レモンを頬張る
金魚のように
皆んなが口をうごかして
水槽の中を
生きてみたら
たくさんのすべてが
歪んでた
熱のある額は
まだ死んでない理由だと思いたい
世界はもっともっとトロピカルな
息継ぎの苦しい、濃厚接触に鞭打たれた街
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