支離滅裂の嘘ばっかり/こたきひろし
青ざめた紙面の上に文字にできない言葉は蹲って
悲惨に陰った時のこの胸の奥には言葉に出来ない思いがひしめきあったりした
似てるようで寡黙と無口は違うから
普段は陽気で雄弁な人も
時には無言を貫く事もあるし
寂しかったって言い訳に
簡単に愛情を裏切るなんていったいどんな了見なんだよ
たいがいの我儘はゆるせても
こればっかりは無理だから
本音を言ったら
誰だって自分を中心に円が描かれて欲しいよ
でもそうなってしまったら
コンパスみたいに尖った針を刺して立ってなければならなくなるんだ
あんたの口は軽いね
どうやったらそうやってペラペラと口が回るのさ
みんな嘘ば
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