不意打ちのようにやって来る/ホロウ・シカエルボク
に行使すると
大多数の人間が認識しているそんな衝動を
おのれの内側に閉じ込めるのがここでのやり方
その場合、吐き出すべきものはふたつある
ひとつは言葉で、ひとつは血だ
そしてその違いは意外と誰にも分からないようなものだ
肉体を激しく切り刻んだことがあるか?
そのとき床に流れ落ちた血液と
衝動のままに並べられた言葉を時々見極めることが出来ない
どちらもどちらである、なんて
割り切ることが出来たらいっそすっきりするだろうけど
そう片付けることはなぜか許されてはいない
たとえ舵をとってもその方向には流れて行かない
いくつかのタブーがある、それは
ひとつひとつ丁寧に紐解いていけ
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