幻日逃避光/あらい
「妄想の限りむさむだと してしまうのも余興にはいいが」
もうこの手の膨らみは囁かに殺そうかと思うのです 。現実は朝を迎え入れるだろうから。さあ目覚めなさい、妄想の檻の中で何時までも漂い続けること。
月光に翼を見出して勝手に名付け、授けてはいけないのか。
何処からか今日が現れて私の片鱗の装甲をころりと剥がし、 私の世界は恋に落ちていた。
もうずっと破卵は幻城であり紐と髄に選る。
生命はひとつしかないの 空の椅子では寂しげでしょう 繰り返し嘔吐く玄の原石を弄ぶ、正多面体でしかないのに 本当は一歩も惹かない 腐った種の懐いた夢は愛を孕ませ ひそやか 忍び寄ってく鴉に空スか
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