共鳴する黄昏/
塔野夏子
幾重もの黄昏が
共鳴する中を歩いている
自分の黄昏
知っている誰かの黄昏
あるいは知らない誰かの黄昏
数知れぬ意識の黄昏
黄昏てゆくのは今日という日
あるいはなんらかの時世
あるいは遠い未来 夢 予感
いずれにせよ
幾重もの黄昏は共鳴し
その中を歩いている
その共鳴が美であるのか
黄昏てゆく先にある夜が
どのような夜なのか知らず
ただその夜はまたきっと
幾重にも共鳴するだろうことを思い
月と星の出現を待ちながら
歩いている
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