春の意志/
ひだかたけし
今日高曇りの空の下、
肉を引き摺り歩いていた
春という大切を
明るみながら覚えていく
妙に浮わついた魂を
押し留めながら、押し留めながら
離れていかないように
剥がれていかないように
今日高曇りの空の下、
肉を引き摺り歩いていた
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